■慢性的な痛みや炎症や「頭の中の霧」を抑える、安全性も高い
アイルランドのダブリンに住む俳優、オルガ・ウェーリーさんの体調は、新型コロナウイルスに感染してから数カ月間も悪化し続けた。
会話もままならず、長時間集中することもできなくなり、50種類近い症状に苦しんだ時期もあったという。
何度も医療機関に通って治療を受けたが、症状は改善しなかった。だがその後、ウェーリーさんは有効な治療方法に出会う。
オピオイド(麻薬や鎮痛剤として働く薬物)依存症の治療薬として有名な「ナルトレキソン」の低用量投与だ。
オピオイド依存症の治療では、通常量である50~100ミリグラムが投与される。すると、ナルトレキソンは脳のオピオイド受容体に結合して働きを阻害する。
一方、通常量の10分の1から20分の1にあたる低用量を投与すると、ナルトレキソンは慢性的な痛みや炎症を抑える働きをする。
低用量ナルトレキソン(LDN)は数十年にわたって、多発性硬化症やクローン病などの自己免疫疾患、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)などの
ウイルス感染後にかかることが多い病気、線維筋痛症などの慢性的な痛みをもたらす病気などによる、数々の慢性症状の治療に用いられてきた。
現在、世界で数千万人もの人々が新型コロナ後遺症に悩まされているが、LDNはその症状の改善が期待できる数少ない治療法のひとつとして注目されている
(編注:国内未承認)。
ウェーリーさんの場合、頭の中に霧がかかったようになる「ブレインフォグ」がLDNで改善された(彼女はブレインフォグを「ロバに頭を蹴られたような感じ」にたとえている)。
「大量の情報に圧倒されたり頑張りすぎたりしなければ、ブレインフォグを感じることもほとんどなくなりました」とウェーリーさんは言う。
またLDNの服用で少し元気を取り戻したので、活動しすぎた後にダウンしてしまうことも減り、娘の世話やパートタイムの仕事に復帰することができた。
※全文、詳細はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/92c53cc8b226f483538512972a3e1a51c56522e2
コロナ後遺症に依存症薬ナルトレキソン、有望な改善法として注目: この薬で「私は生き返ったようなものです」と話す患者も。「頭の中の霧」や倦怠感などの改善が期待できる治療法として注目されています。 #ナショジオ https://t.co/3DpV4HQaS3
— ナショナルジオグラフィック日本版 (@NatGeoMagJP) May 25, 2023
なった奴もなる前はそう思ってたはず。
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Source: 不思議ネット