ドット絵で描かれた苦しい物語
ファミコンでリリースされた『ドラゴンクエスト』初代から第4作『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』までは、
ドット絵で描かれたグラフィックから、想像を膨らませてゲームをプレイしたものです。
第5作『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』から、ハードがスーパーファミコンとなり、
グラフィックも一気に進化しました。よりいっそう、ストーリーに感情移入できるようになったのではないでしょうか。
『ドラクエ5』で多くのプレイヤーの心に強烈に焼き付いているのは、主人公の父「パパス」が非業の死を遂げるシーンでしょう。
息子を人質にとられ、無抵抗なまま魔物に殺されたパパスの死は、いまでもたびたび話題にのぼります。
ファミコン時代の『ドラクエ』でも、大人になってから振り返ると、胸がぎゅっとなる悲惨なシーンが描かれていました。
まず初代『ドラクエ』からは、「ドムドーラの町」が挙げられます。ドムドーラの町の周辺は魔物も強く、
HPもMPも残り少ない状態で初めて町を見つけたとき、プレイヤーはホッとしたことでしょう。
ところが、町に入ってみると、宿屋も店も営業していないどころか、魔物が出現する廃墟であることが分かります。
ドムドーラは、魔物によって滅ぼされてしまった町だったのです。
プレイした当初は、「やっと町にたどり着いたのに、敵が出る!」と絶望した記憶があるのではないでしょうか。
かつてドムドーラで武器屋を営み、魔物の襲来でメルキドに逃げ延びた「ゆきのふ」という人物が持っていた「
ロトのよろい」を手に入れることが、ゲーム上でこの町を訪れる目的です。しかし、かつては
この町で平和に暮らしていた人びとがいた……と考えると、わずか64KBで作られた『ドラクエ』の物語の深さを感じられます。
次作『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』にも、滅ぼされた地が登場します。ゲームの冒頭で、
「ムーンブルク」の兵士が「大神官ハーゴン」の率いる魔物が城に襲来したことを「ローレシア」の王に告げ、
そのまま「ぐふっ」というセリフとともに息を引き取ります。ゲームのプレイ時は、これから始まる冒険にワクワクし、
いち兵士の死にそこまで気持ちを揺さぶられることはなかったかもしれません。
実際にムーンブルク城を訪れると、魔物に殺された人びとが魂となってさまよっており、
話しかけると無念を口にします。魂となったムーンブルク王は、娘が犬にされたことを
「おお くちおしや……」と嘆くのです。さらに、ムーンブルクの王女を連れて行くと
「だれかいるのか? わしにはもうもうなにもきこえぬ。なにもみえぬ……」というセリフに変わる、あまりに悲しい演出がされました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa05073dd2a68e7b7260fcefd1b49c0001c94f77?page=1
引用元:https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1718455378/
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Source: ニュー速クオリティ