この記事はアルファルファモザイクで話題になったネタを羅列して紹介している記事です。
ところが近年、千葉科学大学の黒木尚長教授(法医学、救急救命学)らが実施した調査によって、入浴中に浴槽で体調急変に見舞われた高齢者のうち、ヒートショックによるものと考えられるケースは1割にも満たないことが明らかになった。では、入浴中の体調急変の主たる原因は、いったい何だったのか。
黒木教授らの報告によれば、65歳以上の高齢男女3000人のうち、入浴中に体調が悪化した人の割合は全体の10.8%。このうち熱中症が原因と考えられるケースは62.2%で、熱中症が疑われるケースは22.0%に上った。つまり体調悪化の原因の8割以上は熱中症関連であることが、科学的データとともに示されたのである。ちなみにヒートショックが疑われるケースは、入浴前後を合わせても、7.1%にすぎなかった。
体温37度の人が湯船で全身浴をした場合、湯温が41度だと33分、42度だと22分で体温は40度に達し、意識障害などの熱中症の症状が出始めるという。高齢者は神経の老化によって熱さを感じにくいため、突然死をもたらすレベル(体温42.5度超)まで入浴し続けてしまうケースもあるというのだ。
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Source: アルファルファモザイク