静岡県内の自治体が教育旅行の誘致に力を入れている。新型コロナウイルス禍で修学旅行の行き先が見直される中、
宿泊費の補助や体験型メニューの開発などを通じて旅行者の需要を取り込み、観光業の支援や交流人口拡大につなげる。
県は静岡、長野、山梨、新潟各県からの教育旅行を対象に、旅行代金を支援する。補助額は児童生徒1人当たり1泊2千円で、日帰りの場合は千円。
ふじのくに安全・安心認証を受けた宿泊施設に1泊以上するか、2カ所以上の有料・飲食施設に立ち寄ることなどが条件。
県は中央日本4県サミットで連携する4県を「山の洲(くに)」と名付けて広域経済圏づくりを進めている。
中部横断自動車道の全線開通で交通アクセスが向上したことから、観光バスなどを活用した交流拡大につなげる。
県観光振興課の担当者は「教育旅行は平日が多く、需要が底堅い。密を避けながらさまざまな体験ができることを売り込みたい」と話す。
同様の取り組みは市町でも広がる。河津町は2022年度から、教育旅行や合宿などで訪れるグループに対し、町観光協会を通じて
最大5万~20万円を補助する事業を始める。掛川市も市外からの教育旅行や合宿を実施する学校、団体を対象に1人当たり千円、
最大10万円を支給する事業を実施している。
官民を挙げて教育旅行の呼び込みに力を入れるのが浜松市だ。旅行会社や浜松・浜名湖ツーリズムビューローなどと教育旅行誘致部会を立ち上げ、
豊富な観光資源を生かした体験プログラムを開発。「三ケ日みかん収穫体験と日本初AIシステム柑橘(かんきつ)選果場見学」「浜名湖の生物と環境教育」など
持続可能な開発目標(SDGs)にちなんだメニューも充実させ、旅行会社などに売り込んでいる。
市観光・シティプロモーション課は「旅行者の声を今後に生かし、教育旅行でも選ばれる地域を目指していく」としている。
引用元:https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1652785072/
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Source: ニュー速クオリティ