「N級品」と呼ばれる違法な偽ブランド品が、中国などから日本に流入している。本物と区別がつかないほど精巧とされ、
国内のフリマアプリなどでも売買されている。国も問題視しており、今秋から個人輸入に対する規制を強化するなど、
水際対策を進めている。(福元理央)
ルーツは中国か
「ロレックス」の腕時計の模倣品が約7万円、「エルメス」のバッグの模倣品は約3万円――。
偽ブランド品専門の中国の販売サイトには、「スーパーコピー N級品」と銘打った商品が並ぶ。
海外での知的財産侵害の対応を行う調査会社「IPフォワード」の 分部悠介・総代表によると、偽ブランド品には「S級」「A級」といった
等級のようなものがある。中でも最高級とされるN級品は、5年ほど前から流通するようになった。
「N」という名称は、中国の偽ブランド品専門工場の名前から取ったという説のほか、「偽物」をローマ字表記した時の
頭文字(N)ではないかなどと言われる。当局による摘発を難しくするため、製造と販売を別々の業者が行うケースも多いという。
「ただ乗り許せない」
N級品の販売業者は、サイトに偽物であることを明記した上で、「個人で使うだけなら違法になりません」などとうたって購入を呼びかけている。
だが、偽物と明記しても、業者による販売行為はブランドの商標権の侵害にあたる。
読売新聞の取材に応じた中国・広州市に本社があるという販売会社は、ブランド好きで偽物でも欲しがる日本人がターゲットだと説明した。
商品は自社サイトで販売しており、担当者は「手間と原価をかけているので品質は一流。プロでも本物と見分けがつかないはずだ」とした。
商標権侵害の認識について、同社は詳しい説明をしない一方、「違法ではない」と主張した。
こうした販売会社は、拠点が海外にあるため摘発が難しいとされる。N級品を販売されているフランスの高級ブランドの担当者は
「我々が長年かけて築いてきたブランドストーリーにただ乗りする行為だ。それで利益を得るなど許せない」と憤る。
引用元:https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1657967212/
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Source: ニュー速クオリティ