「住宅ローンは転勤後1年以上たたないと組めない」
「転職したら住宅ローンはあきらめたほうがいいですよね?」
などどいった話を時々耳にすることもありますし、不動産会社として時々相談を受けることもあります。
そこで今回は、転職後の住宅ローンについて、弊社の経験も踏まえ意見も述べていきます。
弊社は東京の日本橋にある不動産会社です。
転職後1年たっていないケースの住宅ローン審査は無謀?
結論から言うと、そんなことはありません。つまり、承認されることは普通にあります。
確かに勤続年数が短いよりも、長い方が住宅ローンの審査には有利であることは疑う余地がありません。
では、なぜ転職後は住宅ローンが通りづらいと言われているのか考えてみると、一つは昔の風習ではないでしょうか?
以前は終身雇用が当たり前という時代でもあり、自然と一つの企業での勤続年数が長いという方がある種当たり前のような時代だったはずです。
ですが時は流れ、現代は終身雇用という概念が依然と比べるとだいぶ薄れてきているのは事実。
また、働き方についてもいろいろとフレキシブルな雇用も増え、転職という敷居も以前よりもだいぶ低くなりました。
こういった時代の流れは今後も継続していくことは想像がつきます。
不動産会社からみてもこういった世の流れの中、住宅ローンを貸す側の銀行も以前よりだいぶ柔軟になってきた印象があります。
先日も弊社のお客様で、転勤後6ヵ月で住宅ローン審査に通過した方がいます。
ひとまず、転職後1年でも住宅ローンは組める可能性はあると認識しておいて下さい。
転職後1年未満の住宅ローン審査で通常必要とされる書類
転職後の住宅ローン審査において、必要と想定される書類はなにか?
一般的なものをあげていきます。
源泉徴収票または確定申告書
これは転職関係なく必ず必要です。
マイホーム購入を考えているのであれば、いずれにしろ必要となるのでしっかり保管しておきましょう。
通常は新しいものから2年分ですが、それよりも以前の年のものも要求されるケースもあるので、保存しておくに越したことはないと思います。
今年の給与明細全て
銀行側からすれば、転職1年に満たない場合、当然今年の年収について把握できません。
そのため今年に入ってもらった給料の明細は全て提出することとなるのは間違いありません。捨てずにとっておきましょう。
職歴書
こちらはほぼほぼ必要となるケースが多いです(銀行によっては不要の場合もあり)。
銀行側の意図としては、以前の職種と現在の職種の関係性や繋がりについて確認したいというところ。
審査において、当然同じような職種のほうが有利ではあります。いわゆるキャリアアップという捉え方ができるということも多いためです。
だからといって全くの異業種への転職だった場合、あきらめて下さいと言っているわけではありません。
住宅ローンの審査は十人十色と言えます。職歴書の提出を求められた際は、正直に書き正直に話す(説明する)ことが大切です。
転職後におすすめの銀行は?
ここで肝心の、転職した場合どこの銀行で住宅ローンを借りたらいいの?借りられるの?という素朴な疑問についてです。
もちろん、正解はありませんが、弊社なりに回答(提案)していきたいと思います。
①まずは都市銀行で
やはり、転職したとはいえ、メガバンクを含めた都市銀行で借りたいと思うのは普通でもあります。
金利も安定的に魅力的ですし、「給料の入る口座と同じにしたい」「ATMの数も多いから入金に便利」「将来的にも安心感がある」などなど。
そのため、まずは都市銀行の門は叩いてみていいと思います。もちろん、不動産会社を通して相談しても構いません。
自分でひとまず相談してみたいという方も、転職後の場合はひとまず店頭で相談してみましょう。
今の時代は簡単に【住宅本舗】まずはシミュレーションからなどから都市銀行窓口の予約がwebからできます。
物件を探す前にひとまず相談しに行ってもいいと思います。
マイホームを考えているのであれば、時間を取り足を運んでみても損はしないはずです。
②都市銀行がダメだった場合
フラット35
都市銀行がNGと言われた場合、ほとんどの不動産会社はフラット35をすすめるはずです。
フラット35は転職などにも正直強いです。というより「住宅ローンに通りやすい」と不動産会社として正直思います。
フラット35は35年間の固定金利がメリットとなります。
反対に都市銀行などの変動金利に比べると金利は高めという面もあります。
今現在は低金利時代真っただ中のため、その時に35年で固定金利を組めばお得という考え方もあります。
転職した人にとっては、住宅ローン審査での追い風となる商品であることは間違いありません。
参考に、フラット35のARUHIの強みについての体験談をこちらに掲載しております。
信用金庫・地方銀行
低金利時代だし、やっぱり変動金利で時代の享受を受けたいとう方は、いくつか銀行をあたりましょう。
物件が決まっている場合は不動産会社含め、自分でもあたっていいと思います。
都市銀行がNGだった場合は、やはり信用金庫や地方銀行が選択肢となってきます。
以前に弊社でも実際にあったのですが、都市銀行は審査の結果ダメだったのですが、信用金庫に審査を出してみたところ、今年の転職後の年収ではなく昨年までの転職前の年収で審査はみてくれるということで、承認を得たケースもあります。
住宅ローン審査の結論として言えることは、「動いたことで結果が出ることもある」ということです。
「ダメだった」で終わってしまっては実際本当に終わってしまうでしょう。
購入してもいいかなと思った物件に巡り会えた時は、一生に一度かもしれないので少しの間積極的に行動してみて下さい。意外と道が開けるかもしれません。
Source: マイホーム購入体験談