「諸費用も借りたい」
「住宅ローンに諸費用も組み込みたい」
住宅ローンを借りる時に、こういった方々が多いのも事実です。
結論から言うと、「諸費用も借りられる」となります。
かつ、現在は諸費用を借りることでデメリットになることはあまりないと考えており、そのあたりを話していきます。
当社は東京の中央区日本橋兜町にある不動産会社です。
意外とかかる諸費用
マイホームを購入する時(不動産を購入する時)に意外とかかる諸費用。
住宅ローン借入額や仲介手数料、物件によっても大きく変わるのですが、物件価格のだいたい約3~10%かかるものです。
簡単に項目を上げてみると、
- 登記費用
- 司法書士報酬
- 仲介手数料
- 銀行費用
- 売買契約書印紙代
- 火災保険料
- 固定資産税等清算金
- 管理費・修繕積立金清算金
などがあげられます。
※ここでは長くなるため詳細な説明やその他の費用などについては省略します。
例えば4,000万円の物件であれば、だいたい120万円~400万円の諸費用が物件価格以外にかかるということになります。
マイホームを探している家族がこの諸費用の存在を知らなくて、金額を聞いてビックリすることも意外と多いです。
住宅ローンで諸費用まで借りるハードルが下がったと感じる
バブル期などの昔の日本では、「頭金は1割、2割貯めてから家を買うもの」と言われていた時期もあるようなことはよく聞きます。
確かに現在でも頭金が多いに越したことはないのですが、昔とは少し住宅購入に対しての環境が変わったというのもまた事実です。
- 超低金利時代
- 諸費用も低金利で借りられる
超低金利時代
低金利時代真っただ中です。これからもしばらく続いていくというは間違いないでしょう。
低金利であるため、昔と比べても、同じ間取りの賃貸に住むよりも、物件価格を全額住宅ローンで借りて住んだほうが割安という状況です。
そのため、マイホーム購入そのもののハードルが下がったのは間違いありません。
参考:【賃貸vs持ち家の驚きの差!?】東京の築15年中古マンションで2年間の実コストの計算結果は!?
諸費用も低金利で借りられる
さらに、今現在は諸費用ローンについても、住宅ローンと同じ低金利で貸してくれる銀行も多くなってきました。
つまり、住宅ローンに組み込めるということになります。
今から10年前には、「諸費用だけは貯めておいて先に払う」という風潮がまだまだ住宅ローン業界の中でも普通でした。
諸費用も借りる場合は、諸費用ローンについては別途割高なローンで組むというのが主流だったのです。
しかし、現在はネット系銀行の住宅ローン参入によって、銀行間の競争も激化した影響もあり、諸費用ローンについても方向性が転換してきました。
当然、低金利で諸費用まで住宅ローンに組み込みたいという希望は多くなっており、借り手側の選択肢が広がったと言えます。
当社のお客様でも、実際に都市銀行や信用金庫の住宅ローンで諸費用も借りるケースがあります。
理由としては、
- せっかくの低金利だから借りれるなら借りたい
- 現金を手元に残しておく方が良い
というような考え方などでした。
こういった考え方は、ひと昔前の住宅ローン金利が6%などであった高金利時代では考えられないものでしょう。
ですが、現在では一つの考え方であると言わざるをえません。今後もこういった流れは続いていくはずです。
【結論】諸費用を住宅ローンに組み込む考え方はあり
ここまで話してきた内容と重複してしまうかもしれませんが、諸費用を借りること自体のハードルも下がり、かつ低金利であれば、組み込みは理にかなった借り方の一つです。
自身の今後のライフプランを考え、支出についてしっかり検討した上で、諸費用を手元の現金で先に払ってしまうのか、もしくは手元の現金を残し諸費用を借りるのか判断すればいいと思います。
実際、今現在はローンの繰り上げ返済も手数料無料が普通です。つまり、後から繰り上げ返済を利用し借入残高の調整もできてしまいます。
当社は不動産会社であり、マイホーム購入のお手伝いをする機会も多く、購入世代としては30代から40代前半の家族が主です。
その時に時々感じるのは、当人たちと親御さんの住宅ローンや頭金についての感覚のズレです。
それはここまで話してきた内容が主なベースになっているのは間違いなく、世代間でズレが生じるのは仕方のないことです。
大切なことは、家族でしっかり方向性を決め、親御さんにも方向性についてしっかり話すということです。
その際に、不動産会社や銀行員などの知恵やアドバイスも取り入れていけばいいのではないかと思います。
※住宅ローン+諸費用をセットで借りることができるかどうか、またそれぞれの金利については各銀行により異なりますので、事前にしっかりと確認して下さい。
Source: マイホーム購入体験談