不動産会社slopeの坂です。
結婚前(婚約中)に夫婦になる予定の2人で一緒に住宅ローンを組んで家を買うことはできるのか?
回答としては、問題なく購入できます。
実際に私も妻と婚約時に2人で住宅ローンを組み、中古マンションを購入しています。
賃貸か購入かというところを2人で話し合い決めればいいと考えています。
結婚前に2人で家を買った(経験済み)
冒頭でも話しましたが、私自身、妻との婚約中に現在の自宅である、中古マンションを購入しました。
そのころは、私はまだ勤めており、会社の社宅に住んでいて、妻は実家暮らしをしていました。
そこで、婚約中に出てくる、「住む家はどうする?」問題が浮上しました。
私自身が不動産会社に勤めている関係もあり、購入という選択しか考えていませんでした。あくまで、私だけの意見です。
一般的な考えでは、「いきなり家を買うの?」という考えに至ると思いますが、私としては仕事柄全く抵抗もありませんでした。
夫婦共働きであり、住宅ローン減税も利用できる物件を購入すれば、家賃を払うよりもいいと考えていました。
人それぞれ考え方は違うと思いますが、あくまで、私の住宅に対する考え方です。
賃貸も購入もそれぞれメリットとデメリットがあるのはもちろん理解しております。
支払い面のメリットとしては購入の勝ちとなるため、私自身は購入派です。
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実際に、結婚前にマンションも決め、住み始めました(その後、無事に入籍もしました)。
共働きのため、2人で物件の持分を持ち住宅ローンを組んだため、住宅ローン減税の恩恵も毎年受けることができています。
結婚前で夫婦予定としてローンを組める
結婚前(婚約中)はそもそも、名字も違うし、まだ夫婦ではないのに住宅ローンは2人で組めないと考えている人も多いようですが、全く問題ありません。
名字が2人違うという形で購入物件の謄本には記載されます。
例えば、2人で4,000万円の物件を、それぞれが2,000万円ずつ住宅ローンを組んだとします。この場合は、不動産の持分は2分の1ずつとなります。
その場合は、購入する物件の謄本には、奥様になる予定の人の名前はもちろん旧姓で、持分2分の1となります(名字については男女逆のケースもあるかもしれません)。
住宅ローンを貸す銀行側としても全く問題がないことです。
入籍後に名字が変わったら、謄本の名前の変更をすることもできますし、銀行にも名字の変更を届け出ることもできます。
これらの手続きは特にやらなくても問題は発生しません(教科書通りであればやる方が正しいと思いますが)。
将来的にその不動産を売却するときは、謄本上の名字を正す必要が出てきますが、売却の手続きの際に、司法書士が一緒にやってくれますので問題はありません。
このように、結婚前に2人で住宅ローンを組み、家を買うことは特段問題はないことです。
結婚前に家を買う場合のリスクは?
ここで、少しだけ、デメリット的な要素を上げてみます。
将来の家族構成が不明
これは、結婚前段階では、正直予定や希望となってしまうところです。
例えば、子供は将来的に2人欲しいとしても、結果的には2人となる場合もあれば、第一子誕生後に考え方が変わることもあるでしょう。
やっぱり1人となる場合もあれば、やっぱり3人欲しいとなることも考えられます。
昔、新築戸建をご契約頂いたお客様は当時、20代の夫婦だったのですが、将来を考え、3LDKの間取りを選択されました。
そして、しばらくして1人目のお子様をめでたくご出産。その後、なんと、めでたく双子のお子様にも恵まれました。
その後にお会いした時に聞いたのは、4LDKにいずれ買い換える可能性も視野にいれていると仰っておりました。
このように、結婚前というのは、将来の家族構成が確定していない状況であるため、間取りの選択という面では2人の判断に完全に委ねられます。
もちろん、結婚後でも同じことは言えるとは思いますが。
婚約破棄
考えるべきではありませんが、リスクとなります。
賃貸で一緒に住んでいる分には、もし仮に婚約が破棄となってしまった場合には賃貸契約を解約をすればいいということになります。
ところが、2人で住宅ローンを組んで購入した場合、2人にが支払いをする義務は継続されてしまいます。
この場合は、売却するということになると思います。
このケースは結婚前には縁起の悪い話となってしまうため、あくまでリスクの一つとして参考までにとどめておいて下さい。
結婚前に十分に話し合いを
結局はこれから家族となり、夫婦となっていく2人のため、話し合う他ありません。
住む家というのは今後一生ついて回るもの。
単純に賃貸か購入かということではなく、ライフプランや将来に向けての目標なども含め、多角的に検討すべきところです。
私はあくまで不動産会社の人間のため、「結婚前に家を買っても、今後どうとでもなる」という極端な考えです。
例えば、買ってしまった後に、やっぱり、奥様の実家の近くに住みたいなとなった場合でも、結論から言ってしまえば、売却をすればいいということになります。
事実、私自身も子供の成長に合わせて、買い替えを視野に入れて、今のマンションを購入しています。
買い換えを視野に入れている理由としては広さ(間取り)の部分です。
最後に、例え結婚した後であっても、家族構成の変化、職場事情、子供の学校、親との同居などなど、様々な要因で引っ越しが必要になるかもしれません。
そのため、結婚前に家を買うのか借りるのかは、ものすごく重要な判断と思われるかもしれませんが、結局はそうとも限らないということになります。
そのため、支払い面含め、結局は2人で結論を出すしかありません。
結婚前はやることもたくさんあります。
そんな中で住む家についても、親や友人などにも相談し意見をもらいながら、最終的には2人で判断して決めれば良いと思います。
同じことの繰り返しとなりますが、買っても借りても、結局は対応できるものです。
Source: マイホーム購入体験談