不動産会社slopeの坂です。
地元系の工務店でマイホームを検討している方へ。
地元工務店ならではのメリットやデメリットはしっかり確認した上で、納得のいく家づくりになることを期待したいものです。
そこで今回は、地元工務店にまつわる後悔談と、そこから工務店・ハウスメーカー選びにおける基本的な確認すべき点を書いていきます。
まずは、体験談のご紹介からです。
【体験談】紹介された地元工務店で後悔多々
■大阪府K様
マイホーム探しは色々な不動産屋さんを回ったりしていましたが、なかなかいいところが見つからず、友人に不動産屋さんを紹介してもらい、自分が住みたいところで土地を探してもらいました。
しかし、自分が思う場所での土地がなく、しょうがなく違う場所での購入を検討していたところ、たまたま一番住みたい場所で土地が見つかりました。
そこで直ぐ、土地を押さえてもらい不動産屋さん紹介の地元の工務店さんで建設が始まりました。
見積もりや、部屋の配置などを何度か変更してもらったり、何度も設計図面を書いてもらったりしました。
そして工務店さんとの打ち合わせを数回していたのですが…。
打ち合わせに行くと責任者のかたと話をするのですが、何度か「こちらの話が通じてないのか?」「理解してくれていないのか?」そんな事がありました。
少し不信感を抱いたりもしましたが、私は気になることは聞く方なのでその都度解決したつもりでした。
そして数か月してようやく完成し、引っ越ししようとしたら、なんと外構が終わっていない、ということが起きました。
引っ越しの日は早めに決めていたし、了解をもらっていたのに。
それに、建設途中、何度も見に行って大工さんとも仲良くなっていったのですが、なんと水回りのトラブルも続出しました。
洗面台を置く位置を勘違いしたらしく、左右逆に配管の穴をあけていたのです。
本当に驚きました。洗面台を置く位置を間違えるなんて。
なので我が家の洗面所には見えない穴が1つ余分に開いているのです。
さすがに不動産屋さんに苦情の電話をしました。
でも空いた穴は戻りません。それもあまり謝罪もなく。
さらに、住み始めて水道が出ない。住み始めて数日でトイレの水が流れない。
さらには洗濯機の水道が出ない。洗面所やお風呂、台所の水が出ない。
もうあきれ果てました。何度工務店さんに来てもらったかわからないほどでした。
水回りのトラブルの原因は、取り付けた時の部材が詰まっていたそうです。
なんていい加減なんだろう。最後の方にはあきれて諦めモードに入ってしまうほどでした。
今となっては住み慣れたマイホーム。欲しくて欲しくてようやく手に入れたマイホーム。
トラブル続きだったけど、少しの値引きで手を打ちました。
何かと不安もまだ残っていますが、今更どうすることもできないので、早まらずにしっかりと検討してからこの地元の工務店へお願いするべきだったと思っています。
友人の紹介ということもあって信用しきっていましたから。
やはり大きな買い物です。しっかりと不動産屋さん・工務店をみて、人の意見もたくさん聞いて検討すべきだと思いました。
でも、よほどではない限り、注文住宅は1軒目では満足いく形にはならないとよく耳にします。
私がお願いした工務店は小さく地元でやっている工務店でした。
会社の同僚にもマイホームを購入した人がいます。
大手の工務店に建ててもらったようですが、結局不満がいくつもあるという話もまた聞きます。
体験談おわり
工務店選びにあたり
この体験談から感じたことは、工務店・ハウスメーカー選びに対する意識が安易すぎたと思います(あくまで文章のみでの判断)。
友人→不動産屋さん→地元工務店、という紹介続きの流れに完全に乗っかっており、任せきっている印象を受けます。
もちろん、任せるのはいいですが、「これで家は大丈夫」という安心についての保証があるわけではありません。
自身でいろいろと調べることはもちろん重要です。まして、非常に大きな買い物のため、なおさらです。
地元工務店のメリット
地元工務店ならではの成功談はこのサイトにも多く寄せられています。
■地元ハウスメーカーを選んで大満足!大手にはないメリットが!
■最終的には地元の小さい工務店で新築。夢実現のパートナーは納得いくまで探し続けるべき!
地元系の工務店を選ぶ前にこういったメリットについても確認しておくことも大切なところです。
地元工務店のデメリット
大手系ハウスメーカーとの比較で出てくる一般的なものです。
- 大手のようなブランドはない
- 建築工期は予定通りいくか?
- 十分な打ち合わせができるか?
- 打ち合わせ通りに建ててくれるか?
- アフターサービスは大丈夫か?
- 倒産しないか?
関連:小さな工務店のリスクをもろに体験。引き渡し後に倒産。アフターは消えて無くなった
これらは、「大手ハウスメーカーvs地元系工務店メリットとデメリット」とうような形で出てきがちな内容です。
あくまで、「こんなデメリットがあるかもしれません」とう内容であり、デメリット確定ということではありません。
家を建てるという性質上、住宅としての品質や性能ばかりでなく、打ち合わせや流れ(対応)についてもかなり重要であると思います。
実際に、注文住宅関係の失敗談のなどで出てくるのは、住んでからのことではなく、建てる工程で満足を得られなかったというものが多いいです、
例えば、打ち合わせに満足できない、営業マンと合わない、言ってることと違うなどです。
こういったメリットやデメリットを確認し、かつ検討している工務店についても過去の実績なども含め認識した上で、足を運び、実際に話をしてみて検討していくのが良いと思っています。
地元工務店で後悔しないために
前述のとおり、いろいろ確認することは基本となります。
あとは私なりに考えられる調査のようなものは、
- ネット検索での評判
- 近所の評判を聞く
- 実際に建てた家を見せてもらう
- 建てた人の意見を聞く
- アフターサービス・保証の確認
ネット検索での評判
これはみなさんも、考えつくところかと思います。
今の時代は、「工務店名 評判」や「工務店名 口コミ」などで結構な情報収集はできるものです(もちろん、出てこないケースもあります)。
ですが、ある程度実績のある工務店やハウスメーカーでは、失敗談や後悔談なども多くなり、そういったものはなぜか目についてしまうため、全部が全部を過度に信じすぎるのはよくないと思います。
どんなに一流で名の知れたハウスメーカーでも、そういったネガティブな評判などは必ずあるためです。
近所の評判を聞く
これも、みなさんなら思いつくかもしれません。
これらは、近所の人たちにが何か知っているかもしれません。
近所の評判などは地元系の工務店にしてみたら、最も獲得したいもののはずです。
そこで、近所の方たちから「えっ?」と思うような評判が出てきたら、やっぱり考えてしまうはずです。
実際に建てた家を見せてもらう
これは、工務店に言えば案内してくれるのではないでしょうか?
「百閒は一見にしかず」とは建物には正にあてはまる言葉。
外観や室内、外構の確認などはもちろん、さらに、どれくらいの予算で建てた仕様なのか確認したいところです。
このあたりは工務店に聞いた方が無難かと思います。
建てた人の意見を聞く
建てた人の家を見せてもらう時に、住みごこちなど質問をしてみましょう。
住んでる人の意見は何よりも貴重であるのは言うまでもありません。
アフターサービス・保証の確認
新築は建てた後にメンテナンスや保証がつくものです。
メンテナンスは定期点検か?必要時に依頼か?
保証はどうなっているのか?
現在、新築は基本構造主要部分などは10年保証は必ずつきます。
それら以外のフローリングや建具、クロスなどといったところの確認という意味です。
これらは工務店に直接確認しましょう。
最終的に建てた家に住むのは自分たちです。
この工務店で建てて良かったと思えるために、後悔のない決断をしたいものです。
Source: マイホーム購入体験談