5/30(木) 20:07配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190530-00000425-nnn-soci
男性が転ぶ瞬間の動画より(提供:フーチュンさん)
東京都北区のJR赤羽駅ホームで、女子高生2人に追いかけられ、走って逃げる男性の動画が5月28日、Twitterに投稿されました。
Twitterでは「痴漢ではないか?」と言われていましたが、5月29日に放送されたフジテレビ系情報番組「めざましテレビ」で、逃げていた男性が女子高生に痴漢行為をしたとして、強制わいせつの容疑で逮捕されたことが報じられました。
動画では、ホームを走って逃げる男性と後ろから「逃げるな!」と声を上げて追いかける女子高生2人の姿が映されていました。また、逃げる男性が目の前を通り過ぎた時に、別の男性がさっと足を出し、逃げている男性を転ばせていた場面も撮影されています。ネットでは、転ばせた男性について、「暴行罪だ」と指摘する声が一部で上がりました。
本当に暴行罪にあたるのでしょうか。西口竜司弁護士に聞きました。
●「男性の行為は犯人の逃走を防止するためで社会的に正当」
今回のケースのように、女子高生たちが「逃げるな!」と言いながら、追いかけている男性を周囲の人が転ばせた場合、罪に問われるのでしょうか?
「中々に珍しい案件ですね。今回の件につきましても形式的に考えますと、暴行罪(刑法第208条)に該当することになります。ただし、逃げる犯人を逃がさないために行ったという点で法令行為(刑法第35条)に該当するとして、違法性が阻却(そきゃく=退けること)されないか問題となってきます。
つまり、男性の行為が刑事訴訟法213条の現行犯逮捕に該当すれば、法令行為として違法性が阻却されることになります。
ただし、現行犯逮捕が認められるためには、犯行を現認していることが必要です。今回の件では男性が犯行を見ていたとはいえず、現行犯逮捕を認めることは難しいかなと思われます。したがって、法令行為に該当するとして違法性は阻却されない可能性が高いです」
では、男性は暴行罪に問われるのでしょうか?
「男性の行為は犯人の逃走を防止するために行ったものであり、社会的にみて正当なものといえます。私としては、超法規的な観点から違法性阻却される可能性があると考えます。
つまり、今回の事件では暴行罪は成立しないのではないでしょうか。当たり前といえば、当たり前の結論かもしれませんが考え始めると悩みますね。男性の勇気に拍手を送りたいと思います」
【取材協力弁護士】
西口 竜司(にしぐち・りゅうじ)弁護士
法科大学院1期生。「こんな弁護士がいてもいい」というスローガンのもと、気さくで身近な弁護士をめざし多方面で活躍中。予備校での講師活動や執筆を通じての未来の法律家の育成や一般の方にわかりやすい法律セミナー等を行っている。SASUKE2015本戦にも参戦した。
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news/1559224004/
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Source: ニュー速クオリティ