米国で新たなオミクロン株の下位系統XBB.1.5が急速に拡散している。現存するオミクロン下位変異株のうち免疫回避力が最も強いといわれ、米保健当局が緊張している。
2日(現地時間)、米疾病管理予防センター(CDC)によると、先月31日基準でXBB.1.5が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の全体感染例のうち40.5%を占めることが明らかになった。これは先月24日基準の21.7%から1週間で倍近くに増えた数値だ。
XBB.1.5は「ステルスオミクロン」と呼ばれたBA.2から派生したXBBの下位系統だ。XBBは昨年8月にインドで初めて確認された後、シンガポールの再拡散を導いた。当初米国では昨年秋にさまざまなオミクロン下位系統が同時に確認されて「優勢種競争」を行う様相を呈していたが、XBB.1.5が他の変異株をおさえて急速に拡散している。ニューイングランド・ニュージャージー・ニューヨークなど米国北東部の地域ではXBB.1.5の検出率が全体の75%に達する。CDCのバーバラ・マホン博士は米国メディアCBSの取材に対して「われわれはXBB.1.5が米国全土で増加すると予想している」と述べた。
専門家が憂慮しているのはXBB.1.5の強い免疫回避力だ。XBBは免疫回避力の面で「現存する最悪の新型コロナ変異株」に挙げられてきたが、XBB.1.5がこれを凌駕するという分析だ。
CNBCなどによると、ウイルス学者アンドルー・ペコス氏は「XBB.1.5は他の変異株よりも細胞と結合する力が強い追加的な突然変異がある」と説明した。北京大学の曹雲龍(Yunlong Cao)教授は「XBB.1.5はわれわれが今まで知っている変異株のうち最も伝染性と免疫回避力が強い」と話した。
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Source: アルファルファモザイク