厚生労働省の発表によりますと、今月(1月)8日までの1週間に関西2府4県で定点調査の対象となっているおよそ790の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は前の週の2.64倍の4557人でした。
1医療機関あたりの患者数を府県ごとにみると、▼大阪が8.26人と最も多く、次いで、▼京都が5.45人、▼和歌山が4.29人、▼兵庫が4.11人、▼奈良が3.96人、▼滋賀が3.25人となっています。
和歌山と奈良、それに滋賀は今シーズン初めて流行の目安とされる「1」を超え、これで関西2府4県すべてが流行期に入りました。
インフルエンザが流行期に入るのは、3年前(2020年)に新型コロナが感染拡大して以降、今シーズンが初めてです。
【同時流行について専門家は】
新型コロナとインフルエンザの同時流行について、国立感染症研究所の客員研究員で、患者の治療にあたっている大阪府済生会中津病院の安井良則 医師は、「現在は新型コロナの患者のほうが多い状況だが、インフルエンザの増加の勢いが強い。いずれも1月の終わりから2月の上旬まで患者が増加し続け、流行のピークとなる可能性があるが、そのころにはインフルエンザの流行の規模は新型コロナとほぼ同じくらいに拡大しているおそれがある」と危機感を示しました。
また、インフルエンザが流行期入りしたことについて、「流行が3年間なかったので、免疫がないためにかかると発熱する人が多い印象を持っている。
インフルエンザとわかれば治療薬が使えるが、新型コロナと症状が似ていて検査をしなければ見分けがつかない。新型コロナの感染拡大によってインフルエンザの検査や治療ができなくなる事態は避けなければならない」と指摘しました。
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Source: アルファルファモザイク