加工肉と赤身肉(牛・豚など)が大腸がんに関連していること自体は新しい情報ではありませんが、がんリスクを高める肉の量について、キャンサーリサーチUKが資金提供した詳しい研究結果をプレスリリースで発表したところ、加工肉および赤身肉と大腸がんとの関連性が再び話題となりました。
この新たな研究では、加工肉や赤身肉の1日摂取量が平均でわずか76g(ハムで約3枚)でも大腸がんのリスクが高まるか否かについて検討しました。 この研究はInternational Journal of Epidemiologyで発表されています(サイト内記事参照)。この76gという量は英国での平均的な1日消費量にほぼ相当しており、政府のガイドラインの、ややグレーな領域に該当します。ちなみにガイドラインでは、1日当たり90g以上食べる人は皆、1日当たり70g未満まで減らすべきとしています。
本研究の内容で重要な部分は、「たとえ肉を食べる量が中等度であっても大腸がんのリスクが高まる」という情報です。英国は肉のフライ料理で有名な国です。でも肉摂取量が中程度であってもリスクが高まるのであれば、これは英国にとってどのような意味をもたらすのでしょうか?
これまでのところ、研究では、次の3種類の化学物質が大腸がんリスクの上昇に関連するとされています。これらの化学物質は肉に通常含有されているもの、加工過程で添加されているもの、あるいは調理中に生成するものがあります。
ヘム(赤身肉に多く含まれる赤い色素)
硝酸塩と亜硝酸塩(加工肉の鮮度維持・防腐目的で使用)
複素環式アミンと多環式アミン(肉を高温調理する際に生成される)
3種類の化学物質すべてが腸の細胞にダメージを与えている可能性があり、このダメージが長期間にわたり積み重なるとがんリスクが高まります。
最新の研究では、英国の成人50万人のデータを解析し、加工肉や赤味肉の摂取レベルが中等度である人は低度である人よりも大腸がんのリスクが20%高まることが分かりました。つまり、本研究において、1日当たり21g の赤身肉と加工肉を摂取した場合、10,000人毎に40人が大腸がんと診断されました。そして、1日当たり加工肉と赤身肉を76g摂取した場合は、10,000人毎に大腸がんが8件増加しました。
引用元:https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1674539095/
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Source: ニュー速クオリティ